2008年4月19日土曜日

お葬式

すぐそばの家のご主人がなくなった。まだ、若い。でも、変に暗くない。「組」という地域のまとまりの中で、お葬式が行われた。昔ながらの、地域の手作りのお葬式。最近は田舎でもメモリアルホールという葬儀場で全てを済ますことが多くなったが、ここでは、「組」の大人が総出で関わる。女性はほとんど食事作りで2日間。手際よく次々に料理が作られていく。参列した方が、おいしいと言ってくださる。

私はよそ者なので、関わりも薄く、わからないことだらけだが、それでも16年も住んでいると、何度もお手伝いをすることになる。最初のうちは驚くことばかりで、うっとおしく思ったりもしたが、これが地域のぬくもりであり、昔から支えあって暮らした村というものなのだと改めて思う。私は今、そういうところに暮らしている。

このようなお葬式のたびに、『ごんぎつね』を思い出す。お葬式の行列は、物語の世界そのまんまである。いや、昔の暮らしがまだ、そのまま残っているということなのだ。それでも私は、「ご苦労様でした」と言いあって家に戻ると、物語の世界から現実に戻ったような感覚に陥る。

私の中で、幼いころの思い出も含めて、昔のことはみな物語の世界のことになってしまっているのだろうか?

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